レソト(Lesotho)の喪で髪を切る文化

DMM英会話で、久しぶりにレソトの女性の講師の方のレッスンを受講出来たとき、髪の毛をバッサリ切られていてました。

どうやら追悼として髪を切るレソトの文化らしいのですが、全くなじみがない文化でしたので、自分なりに調べてみました。

Lesotho

そもそもレソトは、イギリスから1966年に独立した、南アフリカの世界最南の内陸国です。

レソトというの言葉は、「ソト語を話す人たち」という意味です。

なのでソト族という民族が多くおり、今回出会った髪を切る文化も、ソト族の文化になります。

ソト族の追悼文化

人が亡くなると、遺族に対してもたらされる、人の死による汚染を浄化するために、go tloša setšhilaと呼ばれる儀式が行われます。 つまり遺族は、「不運」「災難」をもたらすと考えられ、それを浄化するんですね。

その儀式の最中は、遺族が身につけなければ衣類やアームバンドやお守りなどがあります。 このお守りは、親を亡くした末っ子が身に着けるのですが、日中眠くなるのを防いでくれるそうです。 親を亡くすと、日中座ってても歩いてても、眠くなると信じられているためです。(興味深い話ですね) これらの衣類やアームバンドやお守りには、喪に服す前に伝統的な薬を振りかけます。

追悼期間中は、makgomaと呼ばれる病気に関連する不純物や不運を運ぶとされているため、様々な行動が禁じられます。 例えば公の催し事で料理をしたり、教会に行ったり、散歩すら許可されません。 あと未亡人と男やもめは、一定期間コミュニティとの交流や、性行為が禁止されます。 また家族全員髪の毛を切り、故人の衣類を家族内で共有します。

子供がまだ小さい近所の人たちは、遺族を呼んで、子供たちにお水を飲ませます。 このとき、大きな盃の水を最初に飲むのは遺族で、そのあと、盃を渡して同じ水を飲ませます。 これは遺族に会ったとき、災難に見舞われないようにするためです。

そして追悼期間(数か月~1年)が終わると、日常の生活に戻ることができます。

ただどこまで厳格にやるかは、周囲によって違うようです。今回の講師の方の場合、外出などは普通にできたそうです。

調べてみて

レソトの講師の方は、悲しみにあふれた追悼期間を終え、数か月ぶりにオンライン英会話に戻ってきてくださいました。

その方に教えていただかなければ、このような文化を知ることはなかったので、こういうところは英語の本当にいいところだなって思いました。